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2009年10月

 『 ALWAYS : I’ll be there.... 』 冒頭

こんにちは。yo-koです^^


いやー、なんだかお久しぶりの更新です。
皆様いかがお過ごしでしょうか。


なかなか時間が取れなくって、すっかり書くのが遅くなってしまいました。
今、書いていたSSも冒頭部分しか完成してない;;
いったいいつになるのやら…


書いていて気付いていたんですが、これは三部で終わるのかな。
シーン自体は三ヶ所だけど、話の三部目は長くなりそう……。
待っている方がもしいらっしゃるなら、気長に待っていただければ光栄です><


さて、とりあえず冒頭だけでも投下しますね^^
板のほうにもとりあえず落とすつもりですが…
完成すると、たぶん15~20レス位いくような気がします。


ではではー
「ウィークリーな彼女」シリーズ
後編の冒頭部分です。
今回は短めなので分割しません。
そのまま下にスクロールをお願いします^^



―――――――――――――――――――――――




 『 ALWAYS : I’ll be there.... 』

かがみが私につれなく当たるわけは知っている。
それは、私が放つ『本気の言葉』を冗談として受け流すための、自分についている『嘘』なんだ。
知っていたから私は安心してかがみに本気の言葉を言えた。
かがみのことを『スキ』だっていうキモチ、言葉に乗せていつでも伝えることが出来た。

私が言葉で彼女に愛を伝えるのに対して、かがみはそれを態度で示してくれる。
ちょっとした動作、笑顔、包み込んでくれるような優しさ。
言葉は少しつんけんしちゃってるけど、かがみを見ていると……分かる。
私のコトを大事にしてくれているんだなって、分かる、

……のに。

昨日の夜、私に送られてきた一通のメール。
明日のデート、どの服にしようかなぁー♪
……なんて、ご機嫌でクローゼットを見学中の私の元へそれは届いた。

[発信者 : 私の嫁っ!]

あ、かがみからだぁ。
明日のコトかなぁー、ふふー♪
楽しみで眠れないのかなぁー?

なんて、その名前を見ただけで浮かれて舞い上がっている私にとっては、そのメールは酷く、愕然とさせられるものだった。

[件名 : ごめん]
 『明日、急な仕事が入ったから無理になったの。ごめん。』

目に飛び込んできたその内容を私は一瞬理解が出来なかった。

仕事って……なに?
無理になったってどういうコト?
明日、私とのデートの約束だよね?
一緒に映画を見に行こうって伝えたじゃん。
休みが取れるからって……。

そう、不意打ちされたような気持ちで私は文字を見つめ続けた。
冗談だと思いたくて、
なにかに見間違えだと思いたくって、
……でも、どんなに逃げようと走っても、 振り払おうともがいても、 
それでも、携帯に映るその文字は、どうしようもなく私に事実だけを伝えてきた。

……こんな。

私は電話を握り締めた。
震える手が、強く、私の携帯電話を握り絞めた。

――こんな簡素なメールの一文だけじゃあ、全然理解なんて出来ないよっ!

「かがみ……ッ!」

私はすぐに彼女の電話番号をダイヤルした。
でも……、ついさっき彼女からのメールが届いたはずなのに、かがみはいっこうに電話へ出ようとはしない。

「――という発信音の後に、お名前とメッセージをどうぞ……Pi――『かがみっ、どういうことっ!!』」

もちろん、答えは帰ってこない。
生まれた沈黙が私の胸を強く押す。
 
「どういうことだよ……」

我慢できずに吐き出された息は、温かな部屋の中にあっても、凍えたようにはっきりと白く、私には見えたような気がした。
しばらく携帯電話を握り締めたまま、一人落ち込んで俯いていた私に、彼女からの二度目のメールがメロディの乗って届けられた。

「かがみ……」

願うように名前を呼ぶ。

『ごめんね、さっきの冗談だよ。驚いた?』
 
……なんて。
私が期待していた嘘の文章はどこにも書かれてはいない。

[件名 : non title] 
 『今、電話に出られないの。ごめん、ゼッタイに埋め合わせするから』

ただそれだけが書かれたかがみからのメールに視線を落とす。

いつかって、いつ?
何で仕事のほうを断れないの?
二人で久しぶりに外で会えるんだよ?
デート、なんだよ?
せっかく私は覚悟を決めたのに……。
運命だ……って……、
かがみとずっと一緒にいようって、決めてたのに……。

ぐたりと力をなくして。膝を折るようにして洋服が散乱する床にぺたりと腰を下ろす。
ぐるぐると巡る思考は、答えが出せないまま、宙を泳ぐ魚のようにゆらゆらと私の頭の中を彷徨っていた。

どうしよう……
どうしたらいい?
かがみはきっと、この電話の向こう側で私の返信を待っている。
どう答えたらいい?
正解なんて……。

しばらく経ってから、私は静かに両手を動かした。
俯いたまま、ディスプレイから返信の項目を選ぶと、両手の指を使いたどたどしく文字を打って彼女にメールを送る。

『うん、分かったよ。お仕事なら仕方ないね。
その代わり、すっごく楽しみにしてたんだから埋め合わせは覚悟してよ?
忘れちゃダメだからね。かがみーん♪』

……嘘、だよ。こんなの……
私、全然『仕方ない』なんて思ってない。
よくお昼にやるような連続ドラマでさ、
「仕事と私、どっちが大切なのよ」って男性に質問する女性を見て、私は絶対こんなことを言う大人にはなりたくないなぁ、なんて昔は思っていたけれど、いざ実際に同じようなシチュになると……思っちゃうもんだね。

『かがみは私とのデートより、仕事のほうをとっちゃうんだね』……って。

いやだなぁ。
今、絶対かがみには見せられないような顔をしちゃってるんだろうな。
醜いなぁ、私。
……わがまま、だよね。
かがみが今の仕事に就くために、すっごく頑張っていたの、知ってるのに。
一番近くで見ていたから、かがみが今もたくさん頑張ってるの、知ってるのに……。
 
真っ黒になった廃油のようなドロドロとしたものが、私の胸のうちに流れ込んでくるような感覚。
今まで感じたことの無いような、悲しみにも少し似た、強い感情のうねり。
これが私の『嫉妬』なのかな。
こんな……、こんなキモチ。
知りたくは無かったよ。

「かがみ……」

答えの返らない名前を、私はもう一度だけ呼んだ。
あのメールが届くまで、頭の中で何回も何回も繰り返し考えていた、明日のデートの予定とか、楽しくなるはずの思い出たちが、次々と私の黒いうねりの中に身を投げるようにして消えていく。

明日、私はどうしよう。
かがみは、仕事で……。
私には、何の予定も無くなっちゃったな。
……一人で映画に行こうかなぁ。
ダメだ……私、途中で絶対泣いちゃうよ。
こんな気分じゃダメだ。
何か他のことをして気分を変えないと。
何か……。
 



それを一晩悩んだ末、私が出した結論はこれだった。
……


.....next




―――――――――――――――――――――――


続きは出来上がり次第落としますので、よろしくお願いいたします。
ではではー^^

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